愛について



何でこんな痛いのに、
何でそんな傷付け合うのに、
何で想うことを止めないのだろう?
恋し、愛し合うのだろう?
何でその人だけの『トクベツ』になりたがるのだろう?

狂気にも似たその衝動。
そう、誰よりも傍にいたいと―――


何で始まった瞬間から終わりを不安がってしまうのだろう?
信じることを恐れて繰り返す口付けは、僕を、君を、どれだけ救った?
言葉じゃ伝えきれない気持ちが、積もっていってはまた不安で。

辛くて痛くても、それでも、
それ以上に温かくて大切なものを感じれるから、
形を変えながら、憂いながら、笑いながら、

僕らは恋する、愛する。



焼きつく痛みに目を伏せながら僕はまたやっぱり、君を想った。