抱きしめた身体
が
あたしの肩に手を伸ばすことは
もはや、ない
あなたのいなくなった
冷たいかたまり
あたしはどうしてか
その時
泣くことさえ
できなかった
あなたは何処ですか
と
目で問いかけて見るけれど
あなたの目は
力なく閉じられたまま
あぁ、と
突然理解する
ここに
もうあなたはいない
何処か遠く
探しに
いこう
その前に
ねぇもう一度だけ
抜け殻のあなた
の
渇いた唇に触れる
もう一度、だけ
最後、なんて云わないから
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(20080103)