まぁつまりね、
そういうことなんです。


 弱音


コンビニまで昼飯買った帰り道、
前方に君発見。
川辺に寝っ転がっちゃって、何してんだか。
なーんか落ち込んでる?
傍に寄って「どうしたの?」って聞いたら、
ふいっと顔を逸らして、


「なんでもない。」


って。はい、なんかあったのね。
隣に座ったら「何?」って不機嫌に返されたけど、そこを立たなかった。

川はお世辞にも綺麗とは言えないけど、
お昼時、晴れ渡った空の下、何にもしないで眺めてると
意外といい感じ。

しばらくそんな風に2人とも黙ってたら、
君がそっと、私の白いトレーナーの袖を掴んだ。
もう一度「どうしたの?」って聞いたら、やっぱり、


「なんでもない。」


って言う。弱いトコ見せないんだよねぇ、絶対。
それも強さって言うのかもしれないけど。
弱音って結構大事だと思うのね。
たまーにそう言う弱音とか、愚痴とか、不安とか、吐き出さないと

疲れない?

だからさ、
ホントたまにでいいから、今みたいに頼って欲しいんだよね。
なんて言うか、こっちが痛いつーか、見てられないっつーか、


まぁつまりね、
心配ってコト。


だから私の自己満足を助けるつもりで
頼って欲しいわけよ。
それから会話は1回もなかったけど、
そんなキモチを込めて微笑んだら、

「十分頼ってるっつーの。」

って笑い返された気がした。


君と二人、川辺に並んで青春気分。
そんな土曜日のお昼時。